とある、メール

2001年4月11日
あなたは黙ってうつむいて
ごめんなさい、とただひとこと

理由を聞こうとしたってきっと
どれだけ納得いかなくてもきっと
その答えはなにも変わらない


・・・おそるおそる開いたメールには
「残念ながら当社では活躍の場を提供できません」
あーあーそうですか。ふんっ。そんな会社こっちから願い下げだぃ。
なんてとても言えませぬ。


ここの日記をかくときっていつも朝方になってます。そういえば。なんでかというと大抵夜の10時くらいに力尽きて就寝。2時か3時にはのそっと起きるのです。そして6時くらいにまた寝始める。かなり間違った生活習慣です。なんとかしたいけどなんともなりません。

今日も、というか昨日なんですけど、朝方になってから面接を控えた日立情報システムズのホームページをチェックしておいて履歴書を書き始めました。頭がぼーっとしてたせいかミスミスミス。3枚しかなかった履歴書が全部ぱーです。なぜに住所のふりがななんているんだろう。神奈川県とか横浜市とか誰でも読めるじゃん(まちがえてふりがなの欄にも漢字で神奈川県横浜市ってもろ書いてた)。やばいなぁどうしようかなぁと思いつつも途中コンビニで履歴書を買ってマックとかで書けばいいやと思い目覚ましをセットして再び床に着きました。

起きたら11時。面接は1時半から渋谷。シャワーを浴びてスーツを着て家を出てコンビニいって履歴書かって電車にのって。渋谷についたのは12時50分ごろ。げげ、けっこう微妙。マックとかで書こうかと思ったけどお昼時で当然どこも混んでる。困った挙句に郵便局でさも宛名でも書いてるみたいに履歴書をせっせと書いておりました。

なんだか自分の学校名を少し間違えた気もするけどもう時間もないし仕方ない、って思ってそのままダッシュ。着いたのは1時25分。ふぅ、セーフ。他に二人まってる人がいてその人たちがエントリーシートがどうのこうのって話してた。そうHISではウェブでエントリーシートを提出なのです。たしか自分は・・・と考えていたのですが、めんどいし今度書けばいいや〜、という思考のかけらで止まっています。やべぇ出してないかも。ちょっと不安にもなったけど今さらそんなの気にやんでも仕方ないしその分しゃべってやればいいや、と開き直る自分。こんなのでいいのやら。

面接は個人で淡々と20分ほど。今日はあまり自己紹介とか志望動機とか考えてこなかった(というかそんな暇なかった)けど、自分でもおどろくくらいスラスラと言えた。おお自分は実はこんなこと考えてたのか、と感心。なんだか面接になると人格いれかわってるような感じがします。みょうに気が大きくなってるし。エントリーシートのことは何も言われなかったので出してなかったのかもしれないけどまあいいんでしょう。とりあえず合否は17日に連絡らしく、まあ多分大丈夫かなって感じ。

その後、全皿100円の回転寿司にふらっと入ってました。100円とは思えないくらいに美味しいお店なんでけっこう愛用してます。隣に座ってた人が中学の同級生そっくりでちょっとドキドキしたり、帰りの電車で隣に座ってた高校生の女の子が数?の問題をノート広げてやってるのを横目でみてたり、ツタヤで190円でビデオ借りたりしつつ、帰宅。そうしてリアリティバイツをみながら途中で寝てました。

そういえば夕方に電話が鳴りました。「もしもし〜」と気の抜けた声で出てみると「株式会社・・」とおっしゃるではないですか。これはニニニニニフティだぁっとあせっていると「株式会社クリスの○○と申しますが説明会のご案内を・・」とのこと。そういえばIBMの関連ブースではなしを聞いた会社だ。保険とか金融分野のシステム開発の会社なのであまり興味はないんだけれど、わざわざ電話してもらったしと思わず予約をしてしまった。人あんまし集まってないのかなぁ。まあ中目黒だからけっこうすぐ行けるしはなしを聞いてみるだけでもね、と自分に言い聞かせてみる。

明日は学校にいってきます。時間があったらハンニバルでも見に行きたいなぁと思う今日このごろ。

いきなりニフティ

2001年4月9日
今日はニフティの面接の日。初めての面接でもあるし第1志望の面接でもある。かなり間違ってます。しかも昨日はお花見にいってて深夜にふらふらしながら帰宅。目覚ましはセットしたけれど一抹の不安もおぼろげに感じてた。だけど朝6時に自然に目が覚めた。アルコールも残ってないし調子はいい。

まずはテレホの時間が終わらないうちにニフティのページをチェック。言おうと思ってることはだいたい決まってるけど最後にもう一度見ておきたかった。ほかの企業だとホームページ見ててもつまんないとこ多いけどニフティはポータルサイトなだけあって見ていて楽しいし得るものもある。8時になるまでずっとパソコンに向かっていた。

それから履歴書をセブンイレブンに買いに行った。普通はやっぱり学校指定のほうがいいんだろうなぁと思いつつも今さら仕方ない。それを書き終えてからクリーニング屋にスーツを取りに行き戦闘服に身を包む。なかなか闘志も沸いてきた。しかしながら段取りは最悪なものでそれから証明写真を取りにちかくのサティにいった。今日は早起きできたからよかったけれど少しでも寝坊してたらやばかったなぁ。まあそれでも終わりよければすべてよしというもので(まだ終わってないけど)1時間前に大森に着いた。

ニフティの入ってるビルを前にしてベンチに腰掛けてもう1度自己紹介や志望動機を考え直した。どうも文章にしないとしっくりこなくて携帯のメールのところにずっと文字を打ち続けた。意外とそれでリラックスできた気がした。エレベーターで8階に上がり受付で名前を言うと控え室に通された。壁越しに聞こえるドアを開ける音にびびっているともう一人学生っぽい人が入ってきた。しばらくはもじもじしていたのだけど意を決して話し掛けてみた。するとその日とは大学院でプログラム専攻で2月から会社回ってて最終の結果待ちもいくつかあって・・・とかで立派に活動をしている人だった。でも大丈夫。この人はSE志望で自分は営業か企画なんだからね、って自分に言い聞かせる。しばらくして面接会場に通された。なかには面接官は別々のテーブルに2人いて部屋はひとつでも個人面接だった。

帰り道。自分ははじめての面接だったのでああゆうものなのかと思ったが、どうやらあんな直球勝負な1次面接はめずらしらしい。ふつうはボール先行でノーストライクツーボールくらいから段々とストライクを取りに来る感じらしいのだけどニフティではストライクストライクストライクだった。うかうかしてるとあっさりアウトだ。けどぎゃくに面接慣れしてないのが幸いで20分くらいの間えんえん喋り続けた。しかもはじめは「わたくしは・・」とか「御社は・・」とか言えてたけど、だんだんとニフティニフティって連発してたような気もするし「いや僕は・・」とか面接官相手に言ってたような気もする(よく覚えてない)。最後にばしばし質問してたら「そんな質問されるとは思わなかった」とか言われたのはどうなんだろう。いいのかなぁ。

それでも言いたいことは全部言えたと思う。面接の達人をじっくり読んでいろいろじっくりと考えていたのでどんな話題にも自分の体験を交えて話すこともできた。これでだめだったらもうあきらめるほかないと思う。明日は日立情報システムズの面接がある。今からホームページみて履歴書もかかなくちゃ。
昨日は久しぶりに学校へいった。やっとこさ研究室が決まるんです。ところがオリテーの段階で留年確定の人がわんさかいて、一部の研究室が定員割れになってしまいそうなことに。それで来週の木曜日に研究室を決めなおすことに。それまで学校いかなくていいのは嬉しいけど、なんかちょっと落ち着かない今日このごろ。

というかESとかに研究室のこと書く欄ってたいていあるのに、今までここだろうなぁってとこを勝手に書いてたんですね。そしたらかなりの確率で別のとこにとばされそうなんです。やばっどうしよ。ちなみに今までは研究内容は生体高分子の構造解析とか書いてたのが量子力学になりそうなんです。全然内容も先生も違うしっ。まあどっちにしろ行きたい業界とは全然関係ないんですが。

月曜にはニフティの1次面接があります。しかもこの時期にして初面接。しかもすごく行きたいとこ。がんばらなきゃ。…でも履歴書まだ書いてないや。しかも証明写真とってないし。そういえばスーツもクリーニングに出したまま…。ファイトー、自分。
いつだか新聞で三菱商事がITの会社を作ったという記事を読んで、そんなこんなでエントリーしたのがアイティフロンティアだった。略すとITF。

昼からの説明会は新宿だったので早めに家を出た。そしてその会場はなんだかすっごいビルの32階でとりあえず建物に圧倒される自分。こんなのランドマークより低いじゃんか横浜の勝ちさ、と胸に言い聞かせるもののこのビルに通勤して働く自分なんか想像できんっ。まあ来年には移転するそうなのですが。大江戸線の勝どきに。ってそれどこ?

説明会はなかなかフランクな採用担当の人のハナシがおもしろくて退屈を感じなかった。説明会に持参するようにかいてあったエントリーシートみたいなのを朝方かいてたので眠くて仕方なかったけどなんとか2時間あまりを乗り切る。最近いい会社だなぁって思ってもこんな立派なところじゃ自分はやってけないだろうなって弱気になってしまう。ダメだダメだ。しっかり気を持たないと。

でもこの会社説明会のはじまる30分まえにきたんだけど隣の部屋からテレビ電話みたいなので外人さんと笑いながらトークしてる社員の人がいたのね。うおっすげーとか思ってその辺ですでに萎縮ぎみでした。それでも来週の木曜に筆記試験の予約をしてこの日はおしまい。

だんだんと日程が詰まってきてて気が重い今日この頃です。家に帰っても留守電にもメールにも第1志望の会社の筆記の結果はなくって、あーやっぱだめなんだね、と少しさみしくなってベッドに倒れこんだり。そろそろどっか別のの会社から筆記通過ですっとか言われなきゃやってらんないよぅ・・・。最近ぜんぜん熟睡できてないような気がする。

ふと浅い眠りから目が覚めると午前2時。期待はあまりせずにパソコンの電源を入れる。モデムからプッシュ回線の甲高い音がして接続される。メールが1件。タイトルは選考結果のお知らせ。おそるおそる本文を開く。・・・次のステップ面接に来社いただきたく存じます・・・。やったー。待ってろよニフティー。

朝7時にびしっと起床。
昼から説明会のあるNTTデータネッツのホームページをチェックしておく。もうえらいやる気。ところがところがこの会社は金融系のお仕事ばっかやっているみたいで、だんだんとやる気が失われてゆく・・・。ばたっ。

というのもいちおSEめざして色々まわってるわけなんだけど、どうもたとえばユーザー系の銀行のシステムやってるとことか金融系の会社には魅力をまったく感じない。もっと仕事に幅のある会社にいきたいんです。ひとつの分野の仕事が終わったらまた新しい分野の仕事で、みたいなところがいい。それは当然自分もいちいち勉強しないといけないし大変なんだろうけど、正直死ぬまで骨をうずめる覚悟で会社は選びたいしそこだけは譲れないと思ってる。

とはいえ説明会くらい行ってみる価値はあるんだろうし、そんなゼイタクいってられる状況じゃないのもわかってるんだけど。それでも明日いく説明会に持っていくエントリーシートも書かなくちゃいけないしね。肝心なところで疲れててもしょうがない。自分のポテンシャルの低さだけはしっかり自覚してることだし(笑)

明日は新宿まで行かなきゃいけないんでびしっと決めなくちゃ。
午前中は学校に健康診断に行ってきた。久しぶりに友達と会って昼ご飯食べながら話してた。そいつは金融とか損保とかを狙ってるらしくなかなか大変そうだった。うーんこれは自分もうかうかしてらんない。今日の午後からの説明会も、徹夜明けで眠いし行くのやめようかと思ってたけど、やっぱし行かねば。

そうして昼から横浜駅に向かいNTTシステム開発の説明会に足を運んだ。いつもこんな近くだと楽だでいいんだけどな。人事のひとはまずSEについて語っていた。それはなかなか興味深く徹夜明けだったのだが必死こいて聞いてた。けど、だんだんと内容が会社概要になってくると、あーまぶたがくっついてくっついて・・・おやすみなさい。だって部屋の中の照明おとすんだもの。仕方ないってば。

説明会のあとそのまま帰れるのかと思ってたけど筆記があった。前半はふつうの問題で後半は文章を書く問題。文頭に「私の夢は」とか書き出しだけ書いてあって自由に文章をつなげればいいというもの。こうゆうのもあるんだーと思いつつ勢いで思いっきり書いた。話は具体的かつわかりやすく。全部おわってとりあえず今日の筆記は大丈夫だろうと思った。解答用紙が集められ「ではみなさん履歴書を・・・」と人事の人がいいみんな一斉に履歴書をとりだす。

えええ!?

僕の動揺は筆舌に尽くし難い。今朝メールを見たときは持ち物なんて書いてなかった(ような気がしたのに・・・)。どうしようかと考えてみた。ふつうなら人事の人に相談して後から郵送なりするべきだろう。だけど履歴書を書いておきながら持ってくるのを忘れたのならくやしいけれど、何も書いてないどころか写真もとってないし、それ以前に履歴書の用紙すら買ってないのだ。なんてダメなやつなんだろう自分。

それでもほんとに行きたいトコならひっしに食い下がるんだろうけど、たんに予定がなかったからきた会社だし、まあいっか。そう思って帰途についた。今はこんなふうに余裕たっぷりだけれど多分そのうち煮詰まってきたらすごく今日のことも後悔しちゃうのかなぁと思いつつも、気分を変えてJRで東神奈川に向かう。そしたら家までの道すがらみょうにリクルートっぽい人たちとすれ違った。こんなところに会社なんかあったかなぁと思いつつも歩いていくと、ちょっと前にできたなにかの展示場みたいなところが会場みたいだった。

自分とは反対方向に歩いていく学生の人たち。やっていることは自分と同じハズなんだろうけど、なんだかちょっと不安になった。例えるなら、コンビニの夜勤が終わった朝に、会社や学校にむかう人たちの流れに逆らって歩いている時のような。

もうちょっとしっかりやんないとなぁ。
とりあえずは来週に予約したHISの面接対策をしよっと。
今日は暖かい1日で、バイクにのって学校に成績証明書の申請に行きました。う〜んとりあえずこんくらいあれば足りるだろうと10部申請。会社名をあれやこれやと埋めていき提出。いつごろできるのか、ちょっとドキドキ。

「あ、1回3部までにして。今忙しいから」

新入生のオリエンテーションの準備が忙しいらしくそっけない事務の人のお言葉。あーじゃあそのうちまた申請にこないとなぁ。でも別に3部でも10部でも同じ物刷るんだからたいして手間は変わらない気もするんだけどなぁ。まあ仕方ないか。


1年半続いたバイトをやめることにした。

みなとみらいにできる映画館のオープニングスタッフ。

そんな響きに惹かれて映画館バイトをはじめたのが2年の夏。セクションは映写。公開前に新作も見れたしいつでも無料で好きな映画を見れた。舞台挨拶にきた俳優も間近で見れたし、お客としてくる有名人もいっぱいいた。やめていった人たちや、転勤で遠くに行ってしまった人たち。気付いたらオープンのころからいっしょにやってきてた人はもう数少ない。色んなことがあったなぁ、と感慨にふけりながらも金曜日はバイトにいった。最近じゃあ入るのはもう週1回程度。就職とバイトとで半端にはしたくないし。

毎週金曜日はすべての上映終了後に映画の本編前に入る企業CMやら予告やらをいらかえないといけない。これがけっこう面倒な作業で、しかもその日はみょうに仕事量が多くてなかなか終わらない。結局家に帰れたのは朝日も昇ろうかという時間だった。極間の寒さの中バイクにまたがり家路につく。目は充血しておるし頭も痛い。とても小手先の神経を使う作業を長時間やってたんだから仕方ない。だけどそれ以上に気を重くしているのは昼から筆記試験があるって事。

さすがに土曜はなにもないだろうからと金曜だけバイトいれてたのが仇になってしまった。しかも金曜の入れ替え作業は多少の慣れがないとできないし、終電おわっても帰れる人にしかできない。早く帰れることを祈ってたのにこんな時間。しかも今日いく会社、実は第1志望…。うぅ、どうしよう。

疲れていたわりには緊張が抜けなくて2時間くらいしか眠れなかった。京浜東北線で大森へ行く。筆記試験のまえにあった説明会はなかなか興味深く、人事の人の聡明さも光っていた。絶対いきたいよ、この会社。

まずは数学っぽいのに言語の問題。完答はできなかったがまずまずのでき。そのあとに1時間ほどかけて適性検査。…これがだめだった。

同じような質問の繰り返しと睡眠不足のダブルチームのためにあからさまに頭の回転は鈍り始める。キャラつくるのもムリだろうし正直に答えていけばいいと思っていたのだけど、そのわりには支離滅裂な回答になってしまったと思った。ダメなんだろうなぁと落ち込みながら会場から出ようとした。8階からエレベーターを降りるとさっきまで会社説明をしてくれていた人事の人が出口で一人一人にお見送りの挨拶をしてくれていた。正直、ちょっと感動。やっぱりこの会社に入りたい。

次の日から携帯に非通知でかかってきてはただのセールスだったり留守電にみょうに敏感な毎日。メールチェックでさえ緊張しまくり。あーどうなんだろうなぁ。

とりあえず明日は健康診断にいってきます。


重要ポイントSBC

2001年4月1日
今日は1日家にいた。面接での自己紹介のことを考えてた。なんていおう。というか何をいおう。まずは大学に入ってからのことを振り返ってみる。今まであったあんなことや、こんなことや。

でもどれも居酒屋ではなすぶんにはちょうど良くても、スーツをきてネクタイしめたいい大人相手にはなせるもんじゃない。うーんどうしよう。別に漫談しにいくんじゃないもんなぁ。


3日ほど前の木曜日。渋谷で山手線にのりかえて池袋へ向かっていた。めざす会社はシャープビジネスコンピューターソフトウェア。略せばSBCらしい。正確にいえばSBCSじゃないのかとも思ったけどやっぱごろが悪いのか。この日は説明会のあと筆記試験があるんだろうとおもって各国の首都ばっかり覚えてきたのだけど、どうやら説明会だけでおわるらしく会場に着いてからちょっと落胆。別に今日やってくれればいいのに。

まず人事の人の前にきた人が「ではこれから採用担当のものがパワーポイントで説明を致します」と言って、現れた担当の人も「ではこれからパワーポイントで説明します」ともいっかいいった。そんなにパワーポイントはすごいものなのか。だって他の会社とかなにもいわずにパワーポイントでしょ。それにパワーポイント使おうがビデオ流そうが話しだけだろうが紙芝居だろうが、別に会社の説明を聞きたいのであって別に方法は何でもいいんだけどね。

と説明もはじまるまえからさんざん心の中で悪態ついてたのだけど、とてもすばらしい会社に思えた。つくってるものがハンパじゃなく魅力的に思えた。シャープの名で世に出ている数々のヒット商品。そんなのに自分が携われるなんてえらいハナシだ。けど自分の興味はハナシのなかでちょろっと出たシャープスペースタウン、つまりはシャープの運営するプロバイダーに注がれる。シャープがそんなことまでやってるなんて知らなかった。SE志望でいろいろまわってるつもりなんだけどどうにもISPにひかれてしまう。なんでだろう。

はじめはSPIの間違いかとしか思えなかったISPことインターネットサービスプロバイダー。たぶんきっかけは今つかってるプロバイダーのホームページがあまりにしょぼくて使い勝手が悪いからなのかもしれない。自分ならこうするのになぁとか考えてるとどんどん膨らんじゃうんだよなー。

説明会は淡々と終わった。最初は名前の長さだけはギネス級としか思えなかった会社がどんどん自分の中でおっきくなってるのに気付いた。そうか、わかったぞ。会社説明てのは別にパワーポイントを使うかどうか大切なわけではなくて、パワーポイント使ってステキな説明ができるかどうかでもない。パワーポイントでわかりやすい説明しようがしょぼい説明しようがいいもんはいいんだね、きっと。何かしらきっかけを与えてくれればいきたいトコならかってに調べるもんなぁ。

そんな思いをかみしめつつ、渋谷でひとり回転寿司を食べて帰宅。雨にうちのめられそうな1日でした。

ドキドキHIS

2001年3月31日
そんなこんなではじめての筆記試験にいったのが3月26日だった。お、おそいよなぁ、やっぱ。
気になるはじめてのお相手は日立情報システム。略してHIS。略すとかっこいいネ、やっぱ。内定もらえたら多分そのまま就職だろうなぁってな感じのとこなんです。今さら練習用に会社うけてる暇なんてないのさ。僕には。

そして筆記試験当日。ネクタイ結ぶのに苦労しつつも、気付くとそこには自分でも驚くほど就職活動中ですアピール度全開の学生がそこにいたのです。こんなベタな紺色のリクルートスーツ着やがって誰だコイツはと憤慨しつつも東横線の各停でちんたら渋谷へ。

まずは説明会で退屈だなぁと思いつつもちょっとした緊張感にひたってみる。お、今リクルートしてるぜ、自分。もう感慨もひとしお。1時間ちょっとでひととおり説明が終わり、うわさの質問タイム。さあ世の中の学生よどんな質問をするのか僕に聞かせておくれ。やっぱ○○大学の△△です、とか、御社の福利厚生は、とか言っちゃうんですかぃ?まわりの学生のみなさまに期待を寄せる自分。

質問ナシ

さあさあ説明会も終わりいよいよ筆記試験。そういや人事の人は説明の前にわざわざ「質問は最後にまとめてお願いします」なんて言ってたのにと思いつつ、気を取り直して筆記試験です。いったいどんな問題がでるんでしょ。

問 次の国の首都と通貨を答えよ

1、アメリカ

ははっ。アホな問題だな。楽勝楽勝。

2、ロシア

まったく大学生なめてんのかね。こんな問題。ロシアの首都なんてさ…。ん?ロシアの首都ロシアの首都ロシアの首都…。

そうして僕は家路についた。ロシアの首都すらわからない自分に就職する権利があるのか。あーだめだいちから勉強しなくちゃな。電車のなかで今さらながらもSPIの参考書を手に取った。でもその5分後やっぱロシアの首都なんて勉強して知るもんじゃないなと考え直してヤングサンデーを手に取り直す。

2日後、メールが1通。
1次試験通過のお知らせ。

ウソォ。あれで通ってるんだ。しかも連絡はやっ。
なになに次は面接なので電話で予約と。よしよしそっこう面接にいって熱く語らないとなっと。えーっと必要なものは…成績証明書。

なんだソレ?

そしていまだ面接の予約もできずにいる自分。明日になったら学校いかなくちゃ。

バレンタインIBM

2001年3月30日
3月第3週から僕の就職活動は再開。
その時点で活動履歴はIBMの説明会に行っただけ。
たしかその日はバレンタインデーだったと思う。
海浜幕張の駅からは長い列ができていて、どこもかしかもリクルートスーツ。そして僕もその一人。

会場に入るとIBMのてがけた仕事や若手社員のハナシ。それから自分の志望する部署別に席を移動することになっていた。まわりがざわざわと動き始める中、さっさとその会場を後にした。どうもしっくりこない。一目散に目指したその先はIBM関連企業ブース。求めていたものはそこにあった。

会場に入るとさっきとはうらはらにめっきり閑散としていた。IBM出資のいくつもの会社たち。そのどれも聞いたことすらない会社ばかりだ。ここでためらってもしょうがない。意を決して適当にブースに入ってみた。

企業の人がひとり(ネクタイゆるめ気味)
学生の人はゼロ

うぉー、これぞマンツーマン。1対1で説明を聞く。質問したいことがあったらその場で聞く。自分だけなんだから他の誰も気にしなくていい。気になる会社もあれば、どうでもいい会社もあった。けど100人も1000人も学生がいるなかじゃ聞けない、本当の声を僕は聞けた(ような気がした)。

いんだいんだ。あからさまにIBMから出向なんですワタシやってらんないですこんなハズじゃなかったんですチックなオヤジでも。ここに現実がある。自分を含めた一般大衆が骨をうずめるのはきっとこうゆう会社なんだ。

時間いっぱい色んな会社をまわって話しを聞き、僕は会場をあとにした。少し遠回りしてマリーンスタジアムを見て帰った。潮風が身にしみて冷たかったあの日。

舞浜の駅でのってきたディズニー帰りの人たちを横目に見ながら精一杯の就職活動を誓ったあの日。まさかその2日後に留年を確信しようとは。しかもその1ヵ月後に結局進級できていることを知ろうとは。当時の僕からは想像もつかなかった、あの日。

忘れもしない2月16日。合同説明会とかに参加しつつも合間をぬって最後の期末試験にむかった。じつは意外と単位取れてなくてこの日失敗すると進級も危うい。気合を入れて試験に臨んだ。

そして僕はそれからというものドラゴンクエストを完全攻略し、その後は実家って帰り遊びほうけた。親には進級できそうもない旨を伝えさんざん落胆させた。あの日、あの日の試験がすべてだったのだ。(ってそれまでの自分に多大なる問題があったわけなんだけど)

あの日からちょうど一ヶ月がたった3月16日。横浜に戻りフロムAを読みながらバイトを探し、毎日のように届く企業のDMは読む事無くゴミ箱直行。だってこれはもう自分には必要ないんだ。自分にそう言い聞かせつつも正直、胸が痛かった。そんな僕に一本の電話。

「よーお前成績表見に行ったぁ〜?進級できてんじゃん。よかったなぁ〜」

ななななんてこと。3月16日。1ヶ月の空白をへて僕の就職活動は人よりちょっぴり遅れてはじまったのでした。

1 2 3 4

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索